DIF 花屋の草の根勉強会 ダイアローグ・イン・フラワー

2011年、4月20日から始まった、目的を持たない対話だけの花の勉強会です。主宰は東京・三鷹の花屋コクリコ・ガーデン店主 川口信也。毎月一度、水曜日の夜8時30分から10時30分、東京板橋市場の仲卸フラワーロードさんの前で行っています。参加は自由ですが、事前に連絡をいただいています。

2012年12月13日木曜日

第20回目のダイアローグインフラワー DIF20いたばし  花屋の草の根懇話会のおしらせ


第20回目は2013年1月16日(水)に開催いたします。基本の第2水曜日です。

時間20:30~22:30(終了は時間厳守でやっています。だらだらやりませんので安心を) 寒いので寒冷地仕様で! 

場所 板橋市場花き部仲卸フラワーロードさん店頭広場

ひとりひとりの持ち時間を決めてしっかりと聞き、話す、5分間プレゼンテーション「ボイス」の第一部、 第二部は、第一部のプレゼンを受けて、その場でテーマを決めて話す、聞く「シェア」の二部構成でやります。

初めての参加者をいつも募集しています。あなたの参加をずっと待っています。

他人事ではなく、うわさ話でもなく、自分にとって今、大事なことについてぜひ話を聞かせてください。

感性だけでなく「ことば」にする。言語化してみる。 たったの5分話すだけです。

ここにいる人たちは、圧倒的な集中力で、あなたの話をまるごと聞きます!

 草の根勉強会の定員は8名です。参加費は無料。

筆記用具だけ持参してください。毎月開催しています(基本は第2水曜日の夜です。毎月一度行っています)。

 花屋さんでも花の生産者さんでもアルバイトの人でもどなたでも参加できます。 仕事をがんばって終わらせて、かけつけてください。

 dialogueinflower●gmail.com (●を@に変えて) のメアド宛に参加申し込みするか、フェイスブックのイベントページを利用してください。 よろしくお願いいたします。

 【 フェイスブックでも参加を募っております 】

https://www.facebook.com/events/139503019534926/

第19回目のダイアローグ・イン・フラワー DIF19いたばしが行われました


第19回目のダイアローグ・イン・フラワー DIF19いたばしが行われました

平成24年12月12日水曜日、第19回目のDIF、今年最後の会が行われました。

DIF19の参加者は、マツヤマ、川口、稲毛と、前回に引き続いての参加、「麦わらの(冬場は毛糸帽の)」有山さんの4名でした。板橋市場、21時を回るとかなり冷気が滞留してました。

● 第一部ボイス 5分間プレゼンテーション

マツヤマ:    一年を振り返り、フェイスブックの特長と可能性について話した。ニュースの発信の他にいろいろやってきたことの成功と失敗について話した。話し言葉、書き言葉における「コード・スイッチング」という技術について実例をいくつか取り上げてこれからもうすこし掘り下げていくつもりであることを紹介した。
 
稲毛:     3年目に入った「横山園芸」さんのダイアモンドリリーフェアについて話した。結果がどうあれ、継続することで成功につながるということがわかった取り組みになった。主に、鉢物を提案しているが、昨年、一昨年に購入された方のリピートが少なくない。ダイアモンドリリーは、毎年同じ時期に花芽が上がってくるので、販売開始を自らお知らせするサインになっている。

年末商戦は、客数に変化はあまりないが、あきらかに、客単価が下がっている。5000円のシクラメンをギフトに使ってくださっていたお客様が、今年は3000円台になっている。シンビジュームについても同じ。

今、手応えを感じている商品に「プランツアレンジメント」がある。オーナメントなどをつかってアレンジ、ラッピングして提案している。


有山:     iPadミニを手に、最近の仕事や人とのつながりをプレゼンテーションした。今、「小パッド」と言われる「7インチサイズのタブレット端末」が面白い。コートのポケットにもはいるし、カバンにも入れやすい。何より軽く、LTE対応機種で動きもよかったです。

前回に引き続き、あらためてこの3年ほどの活動からつながりを得た仕事をはなしてくれました。造園関連のネットワークから周辺視野を広げてあらたな活動が生まれています。

川口:     今日は、3つの話を丁寧にされた。まず、店を移って、新しいお客様との出会いが非常に面白くなっている。小さな花屋の醍醐味。面白さ。「ひとりひとりの人と人の関係をたいせつに仕事をする」と強く意識するようになって、お客様ひとりひとりがよく見えるようになってきた。「あんばい」がひとりひとり違う。「距離感」と言ってもいい。手さぐりしながらお客様とのちょうどいい距離をさがし、ぴったり決まるととても気持ちがいい。とにかく会話の中からお客様に気持ちのいい時間を過ごしてもらいたい。(後半には、お客様との1対1の会話について具体的に「間」のとり方、間合いの詰め方といった話を「剣道」の立ち会いと比較しながら話してくれました。呼吸法とか・・・最初の声掛けをなんと呼びかけるか・・・)

ふたつめは、FFCNの活動を振り返って。このごろ、フェイスブックや仲間の間で「チーム」ってなんだろうか、という話が出てきている。いわゆる「なかよしグループ」と「チーム」のちがいってなんだろうか。先日、ラジオで、大リーグの話を聞いてなるほど、と思ったことがある。それは、アメリカのプロ野球は、シーズンごとにチームがつくりあげられ、シーズン終了とともに終わる、っていうことだ。日本だと、巨人軍の選手はみなチームメイト、という印象がある。ところが、アメリカは違う。高度で多様な能力を持つプロ選手が優勝という一つの目的に向かって監督のもとに集められる。FFCNも同じように、プロジェクトやイベントごとに「チーム」を編成するがいい。目的と期間を明確にしてFFCNメンバーを核にしてもっと外の人も交えながらイベントを作り上げたり、交流会を企画したりしていく。

3つ目は原発のこと。今、いろんな情報があるけれど、自分の中ではマスメディアへの信頼がすごく低下している。今、重視しているのは、ネットとラジオ情報だ。それらをどう見極めてどう考えていくかがとても大事になっていると思う。


● 第二部シェア キーワードを決めて、フリートーク

TEDの動画「イノベーションはどんなふうに始まり、どのように発展していくのか」を7インチタブレットで見ながら、感じたことを話した。

最初に手を挙げるもの、そこに集まるもの、さらにフォローしていくものそれぞれの役割や行動、考え方などについて自由に話した。言い出しっぺはとても重要だが、そこに集うフォロワーこそ、言い出しっぺのリーダーと同じくらい重要だということ。そしてその後のフォロワーは、最初のフォロワーの真似をする(リーダーの真似ではない、フォロワーの真似。つまり参加の仕方を見ているということ)、ということが大切な視点だと確認した。まさに、自分たちが失敗を繰り返しながら進んできた道を示している。

川口氏は、今度は自分が「バカ」になるんじゃなくて、「バカ」の最初のフォロワーになる、と話していました。

このあと、では、自分たちはどういうことをやるか、どうなったらいいのか、っていうことについてひとりひとり話しました。花屋としてお客さんにとってどんなお店、役割を担いたいのか。

さてさて、19回繰り返してきたこのDIFも足掛け3年目に入っていきます。参加者はなかなか増えて行きませんけれど、実は、すごく、手応えを感じています。いつも同じメンバーだとつまらないので、できるだけ、初めて参加する、という方をいつも1人、2人来てもらえるように場所や時間も考えていこうと思っています。

※ 次回のDIF20は、2013年1月16日水曜日 。申し込みはフェイスブックならば、こちら。
https://www.facebook.com/events/139503019534926/

2012年12月6日木曜日

DIFで、対話(ダイアローグ)の基礎体力をつけましょう!

対話(ダイアローグ)の基礎体力をつけよう!周辺視野を広げましょう!

●今回の読書会の資料はこれです。

平田オリザ 『わかりあえないことから_コミュニケーション能力とは何か』
http://amzn.to/YNAVcH

「会話」「対話」「対論」を題材に、対話の基礎体力づくりに関して、こんなことが書かれています。
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/546841292011755

コミュニケーションの問題について、平田オリザさんは、伝える技術がないのではなくて、「伝えたい」という欲求がおきていないことに問題があると指摘しています。

では、その「伝えたい気持ち」を呼び起こすためにはどうすればいいのでしょうか。

平田さんは、「伝わらない」ということを経験するほかないのではないか、と言っています。

DIFは、たしかに、その「伝わってないな・・・」ということがよくわかる経験をします。その積み重ねが、話す力、対話する力に変わっていくことを実感しています。

2012年12月4日火曜日

第19回目のダイアローグインフラワー DIFいたばし  花屋の草の根懇話会のおしらせ


第19回目は2012年12月12日(水)に開催いたします。基本の第2水曜日です。

時間20:30~22:30(終了は時間厳守でやっています。だらだらやりませんので安心を)  

場所 板橋市場花き部仲卸フラワーロードさん店頭広場

ひとりひとりの持ち時間を決めてしっかりと聞き、話す、5分間プレゼンテーション「ボイス」の第一部、 第二部は、第一部のプレゼンを受けて、その場でテーマを決めて話す、聞く「シェア」の二部構成でやります。

初めての参加者をいつも募集しています。あなたの参加をずっと待っています。

他人事ではなく、うわさ話でもなく、自分にとって今、大事なことについてぜひ話を聞かせてください。

感性だけでなく「ことば」にする。言語化してみる。 たったの5分話すだけです。

ここにいる人たちは、圧倒的な集中力で、あなたの話をまるごと聞きます!

 草の根勉強会の定員は8名です。

参加費は無料。

筆記用具だけ持参してください。毎月開催しています(基本は第2水曜日の夜です。毎月一度行っています)。

 花屋さんでも花の生産者さんでもアルバイトの人でもどなたでも参加できます。 仕事をがんばって終わらせて、かけつけてください。

 dialogueinflower●gmail.com (●を@に変えて) のメアド宛に参加申し込みするか、フェイスブックのイベントページを利用してください。 よろしくお願いいたします。

 【 フェイスブックでも参加を募っております 】
https://www.facebook.com/events/415695325170356/

第18回目のダイアローグ・イン・フラワーいたばしが行われました

平成24年11月28日水曜日、第18回目のDIFも寒さの中、無事終了。

28日は、板橋でデザインコンテストとデモンストレーションが行われ、いつになくにぎやかな板橋市場でした。3階の仲卸中央部で展示されている作品を見学させていただきました。

DIF18の参加者は、マツヤマ、川口の両名と、初めて参加の「植木屋」、有山茂寿(しげかず)さんの3名でした。稲毛さんは、ビッグな仕事が入ったらしく大量の花鉢を配達とのことで結局、終了時間までに間に合いませんでした。

● 第一部ボイス 5分間プレゼンテーション

マツヤマ:  植物の奇跡を信じる
 どんな年齢の人でもある日、植物に目覚めたりします。美しいなと思い、不思議だなと思い、知りたくなる。知りたくなると好きになります。ずっと、勉強して、なお、まだまだ不思議がつきません。国立科学博物館で仕事をしていた若い頃のエピソードや最近知った植物の「EOD反応」の不可思議さについて語りました。不思議さを伝えられる「プラントハンター」や「フラワーアーチスト」たちの活躍とつい最近聞いたばかりの雑誌「フローリスト」主催セミナーのお話をしました。NHKスーパープレゼンテーションのシェリー・タークルさんの話をしました。話すことの重要性について語りました。

川口:  社会的に弱い立場の人、花を買いたくても買えない人がいる
 近況を話したあと、要介護5というお母さんと過ごす時間について話し、その経験からさまざまなことに気づき、感じ取っている。いままで見えなかった社会の不条理、問題について考えるようになった。介護が必要なひとは、ほんの数センチの段差を自分で超えることができなかったりする。かつては、小さな子どもが自分のお小遣いをもって来られる花屋をめざしたけど、今は、車いすの人も花を買いに来れるバリアフリーなお店にしたい。でも、それには店の改造も必要で手を入れなければならない場所がいくつもある。
 花で暮らしを豊かにする。もうお金で買えるものはみんな持っている人たちのための最高のぜいたくな時間をつくる・・・こうした部分も花にはあるけれど、自分は、花が必要な人はもっと他にいて、そういうひとのなかには、買いたくても買えない人もいる。飾りたくてもそれが許されない人たちがいる。こうした人たちにどうやったら花をとどけることができのか、それを考えたいと話した。それは、ビジネスとして考えるのか、ボランティア、イベントとしてやるのかもよく考えていきたい。

有山さん: 造園関連の世界から幅広く多くの人とつながり自分の世界を広げたい
 植木の栽培、流通を手がける会社で20年以上の経歴。平成22年ごろから外に出て行こうと考え植木の輸出入関連や農水省、JFMAなどの関連イベントに顔を出すようになった。フラワバレンタインにも積極的に協力、震災後は、ただちに行動し、花の力プロジェクト、さくら並木プロジェクトなどに参加し、いずれも重要な仕事をしてきた。(麦わら帽子がトレードマークでだれからも愛される有山さんです)若いいけばな作家とも知り合い、いけばなの世界と植木、造園の世界の境界部分であたらしいものをつくるような夢を描いている。
 最近では、知り合いに誘われ池袋の会議室で朝の7時30分から8時30分まで行われる「朝活 アサカツ」にも顔を出している。

● 第二部シェア キーワードを決めて、フリートーク

話題の「農水省がすすめるMPS型(シール表示)日持ち保証販売」の是非を語るフェイスブックの議論について話した。シール型日持ち保証をパパママストアで行うことはありえないため、もっと自分たちが「どうなりたいのか」をことばにして話し、それを具体的にやっていくことを考えた。FFCNでは、「おもしろ保証」といったイメージでいくつかのアイデアをやっていこうと話したそうだ。農水省は、生販連携・花育(吉田室長)、産地表記(志村室長)、そして日持ち保証販売(表室長)、フラワーバレンタイン(佐分利室長)と数年ごとに取り組みを変えてやってきた。日持ち保証販売は、どのくらいの定着があるだろうか。

「楽しい」と「楽(らく)」は別なこと。 新聞にあった鹿島茂先生の一文を取り上げた。夏目漱石の文明論だった。日本人は、楽しいことがかならずしも楽なことと結びついていない。むしろ、ものすごく努力して求道するところがある。花を買って飾るのは「簡単」「テマ要らず」「水替え不要」といった考え方ははたして花を楽しむことにつながっているんだろうか?もっと、所作、ふるまいと花に触れることを連動したほうがたのしいんじゃないだろうか?こころにあたえるよい影響がたくさんあるんじゃないだろうか?そんな話をしました。

シェリー・タークルが語っていた、「オンラインペルソナ」「アローン・トゥゲザー」ということばや、SNSの短い文章のやりとりでは本当のコミュニケーションにはならない、といったことを話しました。DIFの意義。人が集まって、よく話す、よく聞く環境を用意することについて話しました。フラワートークナイトの意義についてあらためて話しました。

「福島に咲くすべての花をひとつひとつ残らず全部数えて記録しろ」というスローガンについて話しました。 壊れやすいもの、はかないもの、弱いものに強さを求めるのではなく、壊れやすいもののまま、はかないもののまま、弱いままに尊重する社会をたいせつに考えたいね、と話しました。

園子温監督の「数」という詩をもとに考えました。
https://www.facebook.com/greenwingsjapan/posts/375880499172080

※ 次回のDIF19は、12月12日水曜日 いっちにいっちにです。