DIF 花屋の草の根勉強会 ダイアローグ・イン・フラワー

2011年、4月20日から始まった、目的を持たない対話だけの花の勉強会です。主宰は東京・三鷹の花屋コクリコ・ガーデン店主 川口信也。毎月一度、水曜日の夜8時30分から10時30分、東京板橋市場の仲卸フラワーロードさんの前で行っています。参加は自由ですが、事前に連絡をいただいています。

2012年7月26日木曜日

第16回ダイアローグインフラワーいたばし開催のお知らせ


【 第16回ダイアローグインフラワーいたばし開催のお知らせ 】

 第16回目のダイアローグインフラワーDIFいたばし  花屋の草の根勉強会のおしらせをします。

 DIFは、花に関わる人たちが、毎月一度集まって、膝をつき合わせて話ができる場所を用意しています。気軽に深く、話をしましょう。

 第16回目は2012年9月5日(水)に開催いたします。いつもは第2水曜日ですが、9月は敬老の日、お彼岸商戦が近いので、第1水曜日とさせていただきます。(8月はおやすみしました)

時間20:30~22:30  

場所 板橋市場花き部仲卸フラワーロードさん店頭広場

ひとりひとりの持ち時間を決めてしっかりと聞き、話す、5分間プレゼンテーション「ボイス」の第一部、 第二部は、第一部のプレゼンを受けて、その場でテーマを決めて話す、聞く「シェア」の二部構成でやります。

初めての参加者をいつも募集しています。

他人事ではなく、うわさ話でもなく、自分にとって今、大事なことについてぜひ話を聞かせてください。

ことばの花束づくり。 たったの5分話すだけです。

ここにいる人たちは、圧倒的な集中力で、あなたの話をまるごと聞きます!

 草の根勉強会の定員は8名です。

参加費は無料。

筆記用具だけ持参してください。毎月開催しています(基本は第2水曜日の夜です。毎月一度行っています)。

 花屋さんでも花の生産者さんでもアルバイトの人でもどなたでも参加できます。 仕事をがんばって終わらせて、かけつけてください。

 dialogueinflower●gmail.com (●を@に変えて) のメアド宛に参加申し込みするか、フェイスブックのイベントページを利用してください。 よろしくお願いいたします。

 【 フェイスブックでも参加を募っております 】

https://www.facebook.com/events/178712718928399/

第15回目のダイアローグ・イン・フラワーが行われました


第15回目のダイアローグ・インフラワー板橋市場が7月25日日水曜日の夜、いつものように行われました。

稲毛、マツヤマのほかに、今回は、福島県二本松市から駆けつけてくれた切り花生産者の武藤政仁さんが参加。また、群馬県藤岡市の切り花シンビジューム生産者の関根洋一さんが来てくれました。

みんなよく知っているメンバーです。ただ、あらためてお話を聞くと、新しい発見があり、今夜もやってよかったなと思いました。面白かったです。


マツヤマ

今夜は、日本に最初にチューリップの球根がやってきたのはいつか?日本で最初にチューリップの花を咲かせたのはいつだったのか?球根栽培が始まったのはいつどこでか?といった話をしました。花の歴史を物の動きから追うのではなく、「人物」にスポットをあてて編成するとすごく面白く語れるのではないかと思います。

稲毛氏

話がすごく上手になってきています。今夜は3つのテーマで話をしました。ひとつは、仏花を買いに来てくれるお客さまへの新しいサービスを考えたいということ。二つ目はグリーンカーテンの今年の状況。それを踏まえた来年への布石のうちかた。三つ目は仕入れの新しい取り組みを考えている、というような内容でした。

武藤氏

まず、近況をうかがいました。今夜はチューリップの歴史が話題になったので、武藤さんの花作りの個人史を話していただきました。工業系の学校を出て機械畑の仕事についたのですが、オイルショックをきっかけに実家での農業を継ぐことを決めました。そのときに、お父さんがやっている野菜作りとは違うものをやろうと、ちょうど出始めたスプレーマムをつくってみます。昭和40年代の後半から50年代の話です。最初にできたマムは自然開花にまかせたので、11月頃収穫になり、満開出荷で、市場の人を驚かせた(悪い意味で)そうです(笑)。「こんなものをつくるなら、畑の脇にコスモスでも植えといた方がいい値段になるぞ」と言われました。

そんなときに、「農耕と園藝」誌のスプレーマムのシェード栽培特集に出合い、お盆に合わせて花を咲かせられる人がいることを知り、いてもたってもいられずに、夜行列車を乗り継いで豊川まで教えを請いに飛んでいきました。いわゆるアポなしで出かけ、たのみこんで、直接いろいろなことを教えてもらったのだそうです。そして教えられたとおりにやりました。花はお盆に間に合って市場に持っていくことが出来ました。それを見たセリ人はとても驚いたそうです。当時のセリ人は、きっちりと問題を指摘すると同時に、良い物は市場としてちゃんと支援してくれました。

その後、精興園の展示会に出掛けたり、よい品種苗を扱うために地元生産者によびかけ、部会をつくったりと大活躍。一人の若者は多くの人と関わりながら、成長していきます。

そんなお話しを愉しく聞かせてもらいました。


関根氏

昨年、血を吐くような苦しい思いをしながら、新たな独立グループとして「上州の蘭2011」という出荷団体を設立し動き出しました。一年を経てまずまずの滑り出しです。この夏は、気を引き締めて、品質をよりしっかりとしたものにするために圃場に張り付いています。植物をよく見て手当をしているところです。天候の条件もよく、ここまでは、とても順調に木が育ってきています。



後半は、今年の6、7月の市場流通の状況とその原因についていろいろ話を聞きました。そして、この状況下でどのように対応したのか、また、これからどういうふうに対応していくのか話を聞かせてもらいました。

地方の暮らし、都市の暮らしと花の役割について話しました。経済がどんどんと成長していくということがもはや考えられない今、自分たちのめざしていく暮らし、「幸福感」をどこに基準として持っていくか考えました。

消費税が引き上げられるこれから先のことについてどのように対策を考えているか、すこしアイデアを話しました。


最後に、武藤さんがもってきてくれたおいしい福島産の桃を分けていただきました。ありがとうございます。



次回のDIF板橋は、8月をお休みして、9月5日(水曜日)の夜、いつものように8時30分から10時30分ということに決めて解散しました。