DIF 花屋の草の根勉強会 ダイアローグ・イン・フラワー

2011年、4月20日から始まった、目的を持たない対話だけの花の勉強会です。主宰は東京・三鷹の花屋コクリコ・ガーデン店主 川口信也。毎月一度、水曜日の夜8時30分から10時30分、東京板橋市場の仲卸フラワーロードさんの前で行っています。参加は自由ですが、事前に連絡をいただいています。

2013年6月18日火曜日

第25回目のダイアローグインフラワー DIF25いたばし  花屋の草の根懇話会が行われました


  6月12日水曜日、午後8時30分から10時30分まで DIF25が行われました。 今回は、いつものメンバー4名(川口、稲毛、小宮、マツヤマ)にスペシャルで小宮さんの奥さま。そして復興イベントに参加された途中参加の窪田さんと有山さん。ダルビッシュ有山さんは、最後に撮影のために来てくれたみたいでした。

  途中まで花屋さんだけでしたので、今夜は花屋談義でした。今、問題だと思っていることをいつものように話していきましたが、後半は、どんなことを自分の店でやりたいか、というような話になりました。

マツヤマ
写真家「梅佳代」さんの展覧会を見てきた。すっかり世の中全部を肯定する梅佳代さんの世界に引っ張られて、「これでいいのだ」という気持ちになっている。果たして、今、ぼくらが問題だと思っていることは問題なのか?まず、全肯定からはじめて、良いところを伸ばす、そういう考えかたに切り替えていく。そうする。

川口
お母さんが倒れて以来「男の介護」と仕事の両立をすることのしんどさを思うことがある。実際、何かをやろうと思っても、自分が動けない。その動けないことを認めていく。そこからできることをやる。ここ毎回の川口さんのマイテーマ。一人ひとりのお客さんと密接に関わっていく、という姿勢について話した。花が本当に必要な人がいる。そしてそういう人の身近なところに花がない。そこをなんとかしたい。
前回にひき続いて「かき氷をやる」という話をした。

稲毛
家族、スタッフの現状を再確認。今できることをやっていく。
保険が効く「禁煙プログラム」(2ヶ月前に話したことのつづき)は、果たしてしっかり禁煙ができている。いらいらしなくなった。体調や睡眠などよいことがたくさんある。おすすめ。

小宮
奥さんと2人でやってきた歴史を語ってくれた。最近横浜での花のイベントに一緒に出かけてあらためて花の仕事を見なおした。

小宮ゆかさん
自分の修行時代。影響された人たちのこと。花屋さんを始めたいきさつなど。
花業界は女性が主役なのに、女性が業界全体の大きな企画運営に関わることがとても少ない。もっと女性の意見が反映されたほうがいい。今のお店を続けながら将来的には自分の表現を自分のお客さんに提供できるようなアトリエを持ちたい。

窪田さん
経営のいくつかの柱についてそれぞれの目立った動きを説明してくれた。ネット、業務、婚礼、小売り。面白かったのは野菜セットの販売。リピーターがついてきて手応えがある。花も売れていて相乗効果になっている。スタンド花の話。もっと店売りが伸ばせるような気がする。それをやる。スタッフの個性と仕事の分担のこと。良い面から見る。

有山さん
フラワーバレンタイン報告会はとても盛況だった。来年に向けてさらにパワーアップしていきそう。

● 後半戦

こうはんは、他のだれでもない、自分は自分の店でなにがやりたいのか?というようなことを話しました。だれと比較してもしかたないし、大手がやっていることと同じ事を無理してやってみても続かない。自分たちらしく長く続けて行きたいことってなんだろう。

「一人ひとりのお客さんと密接に関わっていく」「ちゃんと名前で呼び合えるような関係になりたい」「自分のことを知ってくれているお客さんのことをちゃんと知る」「名札をつけている?名刺を渡そうか」

ちょっとずつノウハウができたら、ほかの花屋さんとやっていることを交換するような回をやろうか。たとえば、ペット供養。おくやみの花どんなものを作っている?どんな提案ができるか。

たとえば、ここ数年、「花束袋をください」っていうお客さんが増えている。どういうことだろう(しばらくこの件について話した)。

花束を全部ラッピングしたあとで「これって明日持って行くんですけど、このままで大丈夫ですか?」と聞かれる、という事例について話した。

たとえば、男の花贈り。男の人って花屋さんの取り扱い説明書で説明する必要がある。(青山フラワーマーケットさんのパンフレット参照)そういう取り組みをみんなで共有していこう。

上から降りて来たり、中央から地方に広がるような運動ではなくて、小さな地方の花屋のやっていることをほかで真似て自分なりに工夫してそれをやってみるようなボトムアップ型のやりかたをやろう。

生産者との取引のしかたをもう一度考える。生産者と個人の花屋の経営規模は「非対称性」がある。そこをもいちど確認しよう。お互いがよくなるようにやっていかないと長続きしない。

まず、地域、地元で自立していこう。地元のお客さんの役に立つ。どことも違うお店に。繰り返し来てもらえるようなお店に。

次回は、7月17日水曜日 東京盆のあと。
https://www.facebook.com/events/396385423810581/









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