7月20日、第4回目のダイアローグ・イン・フラワー花屋の草の根勉強会が行われました。
今回は参加者6名。
それぞれが、今、もっとも重要だと考える「イシュー(自分にとって命懸けで取り組みべき最優先課題)」について5分間ずつきっちり話し、聞きました。
いつも思うのですが、新鮮な発見があります。寄せ植えの実物を持ってきてくれた方がいて、これが、とても変わったコンセプトで作られたもので非常に興味深いものがありました。継続して勉強していきます。
後半は、前半の話のなかから川口氏がトピックスを取り上げながら意見交換をしていきました。
川口さんは、こんな風に話しました。
僕らは今「花屋とはなにか?」「お客様が求めているのは何か?」そしてそれが見つかったら、それに向けて「何をすべきか?」ということを、深く真剣に考える時にきているのだと思う。
一部の人たちを除き、多くの小さな花屋さんは経営的にいま苦しんでいると思う。うちだって例外ではない。みんな真面目に働いているのになんで好転しないのか? やはり根本的なところを変えていかないとならないんじゃないか。
変わるということは何かを捨てる覚悟も必要になってくる。しばらくはいばらの道が続きそうだが、3年後には笑っていられるようにしたいなと思う。
昨夜はさまざまなことを話しましたが、大きな「問い」として見えるのは、
「きみは、今、ほんとうに、何がしたいのか」
「今、真剣にやりたいと思うことにむけて、きみは、どんな姿勢で生きているのか」
ということです。
「お客様は何を求めて花屋に足を運んでくれるのか?」
「私たちはその思いにこたえる商品やコミュニケーションを用意しているのか?」
「自分のお店のお客様のうちで、この地域に住んで、一緒に年を重ねていきたいと思えるお客様が何人いますか」という問いも見えてきました。
私たちは、限られた資源(リソース)しか持ち合わせていません。技術のある従業員を新しく雇うこともできませんし、もっと便利で売れるところに出店しようということもできません。今、ここにあるお店と自分が頼りです。このお店がある地域と今、足を運んでくださっているお客様が頼りです。これから新たに来てくださるであろうお客様、花の楽しみを見つけ始める子どもたちが希望です。川口氏はそんな話をしました。
震災以後どんなふうに社会が変わり、これから人々の暮らしが変化していくのか、という話はずっと続けてきています。
日々の何気ない毎日がどれほどたいせつなものなのか。松浦弥太郎さんたちがいつも言う「ていねいに暮らしていく」、ということはいったいどういうことなのか?お花屋さんの役割はどう変化していくのか。
節電で気付いた「ほんとうに大切なこと」はなんなのか。
私たち花屋の仕事は、自然や日本人が長い歴史を通じて大切にしてきた文化と密接につながっています。
ダイアローグ・イン・フラワーは、一回ごとの読み切り小説みたいなものです。
その時々の参加者で内容ががらりと変わります。
それがとても刺激的な勉強会だと思っています。
ダイアローグ・イン・フラワーは、自分が5分しゃべる時間があって、みんなひとこともしゃべらず聞きますから、ちょっと緊張感がありますけど、それ以外は、わいわいやっています。どなたでも参加してもらいたいと思っていますので連絡ください。
返信削除小さな花屋だといろんなイベントや勉強会があっても店を空けられないし、残念なこともいろいろありますけど、川口さんもDIFに来る人たちもみんな同じような環境で一喜一憂してやっています。復興支援にも関わりたい、勉強もしたい、でも、今日も一日バタバタして終わった。それでも、僕らはなんとかやっていく。大丈夫。大丈夫。
気が向いたら参加して見てください。